ウィーン楽友協会・ダムラウ&カウフマン | 野田市で音楽教室として日々の様子やレッスン内容など様々な情報をお届け

4月4日夜、ウィーン楽友協会大ホールで行われたソプラノのダムラウとテノールのカウフマンによる歌曲コンサートを聴きました。

チケットは昨年12月の売り出しと同時にオンラインで購入しました。

その時点ですでに希望の座席がなく、パルテレ（平土間）後方の22列を購入。一般売り出しに先立つ会員販売でおおかた席が埋まってしまうのでしょう。

プログラムはR・シュトラウスとマーラーの歌曲です。プログラムを開いて曲数の多さに驚きました。

なんと34曲です！

R・シュトラウスは二人が交互に一曲ずつ歌うスタイルで進行していきます。相手の歌の内容に応えるようなリアクションが楽しく、聴き手にも歌の内容を伝える一助になっていると感じました。

特に後半に歌われたカウフマンのシュトラウスは、更に声に輝やきが増してオペラ的な表現に心を奪われました。ウィーン国立音大で学んでいた時、恩師は常々「R・シュトラウスはオペラなんだよ」とおっしゃっていました。

終演後も会場の興奮は冷めやらず、何度もステージに呼び戻されるダムラウ、カウフマン、そしてピアノのドイッチュ先生。

これは書いておかなければ、ドイッチュのピアノが素晴らしく、リートはピアノと歌が紡ぐ一枚の絵なんだと感じるコンサートでした。

学生時代から何十年に渡って通い慣れたホールですが、この場に居られる幸せを感じた夕べでした。